ヒートポンプを解剖する
まずは「ヒートポンプとはなんぞや?」 物質が液体から気体に変化する現象を気化と呼びますが、この際、気体に変化する物質は周囲から熱を奪います。 周囲の物体は熱を奪われるので、冷却されます。 これとは逆に、物質が気体から液体へ変化する現象を凝固と呼びます。 液体へ変化する物質は状態が変化する際に周囲へ放熱し、周囲の物体は熱を与えられるため、加熱されます。(この際の気体や液体を冷媒といいます。) ヒートポンプとは、この仕組みを使って、大気中の熱を圧縮機(コンプレッサ)を利用して効率よくくみあげ、移動されることにより冷却や加熱を行うシステムです。 電動ヒートポンプでは、電気は熱エネルギーとしてではなく、熱を移動させる動力源として利用されるため、消費電力の3倍近くの熱を利用できるといわれており、石油などの化石燃料を燃やして熱を得る従来のシステムに比べて効率がよく、環境への負荷が低いシステムです。エアコンや給湯器などに多く利用されています。 昨日の勉強会、まずは三洋電機販売株式会社営業本部北海道支社の方から「地球に優しいエコキュート」ということで説明を頂きました。
エコキュートは空気の温度を使ったヒートポンプ暖房+給湯システムです。 二酸化炭素を冷媒として使っているのが特徴です。 二酸化炭素のメリットはフロン系の冷媒でない事と高温を作れる事です。 また、サンヨーさんの優れているところは、ヒートポンプの室外機を2台用意して給湯用と暖房用を効率的に使い分ける事ができる事です。 次にサンポットさんによる地中熱ヒートポンプの説明です。