タイガの中を流れるアムール川はサハリン北付近で海に合流し、この水が流氷となって北海道に流れ着きます。この流氷には大量のプランクトンが含まれており、オホーツクのカニや魚のえさになっています。 アムール川流域のタイガが汚染されると日本とりわけ北海道の生態系に大きな影響が出るので、この森のことを広く日本人に知ってもらうのが「タイガの森のフォーラム」の活動目的です。 昨日はドキュメンタリー映画「タイガからのメッセージ」の製作スタッフの方々と岩見沢出身の写真家伊藤健次さん、旭川アイヌのミュージシャンOKIさんのトークでタイガの様子を伺いました。 まちなか暮らし研究会は自給自足を勉強しているので、タイガ周辺の少数民族(ウデヘ)の人々の暮らしをとても興味深く聞きました。
話の内容を箇条書きにすると… *タイガの森はとても日本に近い。成田からハバロフスクで飛行機で2時間半。そこから車で5時間。 *ウデヘ他、少数民族の顔立ちはとても日本人に似て、親近感を覚える。 *家の中にはペチカがあり、料理や煮炊き他暖房をとっている。 *食料はほとんど自給自足。 スノーモビルで凍った川をさかのぼりイノシシやアカシカを狩猟し、凍った川に穴を開けイイトウを釣る。 *夏は野菜を育て、冬はそれらを保存する。 *料理はうまい。 *星がとてもきれい。 *気温はマイナス30℃〜プラス30℃。ただし冬の湿度は30%と低いので寒さはさほど感じない。 *鹿の皮で作った靴はとても暖かい。 *アムール川の支流であるビキン川はとても豊かである。川というものは本流より支流が豊か。 *夏はカやブヨやアブがひどくて行くもんじゃない。行くんだったら9月頃がよい。 だそうです。 かつてのアイヌを始め、少数民族から学ぶことはとても多い。 そんな感想を持った勉強会でした。