スウェーデンでは3分の1程度の学校で野外学習を取り入れており、その担い手が自然学校であるそうです。お金は自治体から出るそうです。 今回は3カ所の自然学校の先生達でした。 スウェーデンでは学校教育地方分権化が進んでいます。国は大まかな教育方針を定め、各自治体には結構な裁量権が与えたれているようです。 私がいつも日本の教育で問題を感じている校長先生や先生の定期的配置転換ですが、スウェーデンでは校長先生は転勤があるが先生達は基本的にはないということでした。 今回、来た先生達の考えは野外で学ぶことの大事さで、それを普及させるためのプログラムを一生懸命開発しようとしていました。その一端が野外で学ぶ数学と英語の教科書作りです。 当別小学校の前庭でひもを使った数学の勉強と落ちている物を使った英語の学習をやりました。ユニークで興味深い手法と思いましたが、数学や英語を学ぶというのはあくまで手段で、本来の目的は野外に出ると言うことのようでした。
先生方は4、5日前から日本に入りあちこちで先生方とディスカッションをされてきたそうですが、その中で(彼らが)見えてきた日本の教育の課題は教育委員会の硬直化だそうです。 スウェーデンでは民主主義とはどういうものか?ということを授業で行うそうです。 また移民の子供達が15%ほどいて彼らへの語学教育が課題となっているようです。 彼らが野外学習を訴える背景には逆に制度としてそうしないと子供達がなかなか外に出ないという日本と共通の課題があるように見受けられました。