ぺネイモ。冬にシバラせ春に皮をむいたジャガイモ。ぺネイモはおもに団子にして食べます。 今回はこの団子をおかゆに入れて食べました。 シトサヨ。シト(団子)+サヨ(おかゆ)という意味です。 豚の肉とタンを干したもの。カンカン(内臓)と呼んでいました。 キハダの実。つまんで食べたら苦いこと。 シケレベ(キハダの実)は水出しし、ご飯に混ぜます。 こんな感じのおこわみたいな料理になりました。 ホオノキの実。 種をつぶして煎じてお茶にします。 出来上がってテーブルに並べました。 すごいごちそうです。 ただ、はっきり言って味はものすごい美味しいということではありません。それもそのはず。基本的にアイヌの人たちが北海道にたくさんいた時代はかなり昔ですし、風土的なこともあって恵まれた食環境にはなかった。 そう考えると現代の食べ物のおいしさというのはある意味虚構というか作られたもの。 それになじんでしまっていること自体が普通でないかもしれません。
食後にチセ(住宅)の見学をしました。 昨日は貝沢さんのほかに鵡川から昭和13年生まれの木下さんというアイヌの方が見えてました。 木下さんの育った集落は昭和23年ころ85世帯の集落のうち半分くらいのアイヌが住んでいたそう。そして木下さんの家はチセだったそうです。当時、その集落にはお金は存在しなかったそうです。 木下さん一家は囲炉裏を中心に暮らしていました。アイヌには文字がないので囲炉裏の灰に親が文様を書いて子供たちに意味を伝えていきました。 囲炉裏の上にはトゥナという燻製を干す場所がありました。茅葺葺き屋根には隙間があいていて冬はとても寒くて兄弟3人で1枚の布団に入って育ったったそうです。