北海道の田園文化を創造する。辻野建設工業株式会社

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北海道の田園文化を創造する。ツジノムラ

当別田園住宅プロジェクト・コンセプト
プロジェクト・コンセプト

農的な暮らし&小動物との共生

農的な暮らし&小動物との共生

ひと言で農的な暮らしといってもその幅は無限に近いくらいに広いので、農的な要素のうち、まず野菜を自家栽培することについて考えてみましょう。
一般的な消費行動から考えると、野菜はスーパーで買うものであり、作るものではありません。しかし、いったんそのあり方に疑問の目を向けると、自分の家庭で食べるくらいの野菜は自分で作ってみようかという気になります。
もともと人間はローカルな圏域の中で自立して生活すべき・・と思います。他人に頼らず食べ物を確保しよう、あるいは自分で食べるものの成長過程を見届けたい、太陽と雨に感謝しながら自分が育てた野菜を食べよう、そんな満足感がわかる人にとっては自分で野菜を育てることはとても意味のあることだと思います。
当別田園住宅の住人の中には自宅の庭先に畑を持ち、クワを手に健康な汗をかきながらひたすら健康的な農作業を営んでいる人がいます。
ヤギや羊などの小動物は植物を動物タンパクに変える変換者。人間にないそんな能力を持った小動物は人間にとってとても貴重な存在です。小動物のかわいらしく従順な側面とタンパク供給源として人間にとって貴重な存在である側面はとても魅力的な融合といえます。四つ足の動物は4本の足で土を感じています。2本足の私たち、人間と決定的な違いです。私たちは足を2本土につけていない分、ずいぶん自然から遠ざかってしまったような気がします。
小動物は雑草を食べてくれる、それは草刈りとなり人間にとってありがたく、動物自身にとっても干し草でない新鮮なえさを食べることができるのはうれしいことです。食べられた後の草地はきれいに背丈がそろい、深い草むらでは芽が出ないような植物も芽を出します。動物の糞が蒔かれた土は動物自身の足で地面にくい込み良質の天然肥料となります。
ほのぼのとした当たり前の自然循環を生活の中で実感できるは田園ライフならではの魅力です。小動物と私たちの共生は見過ごされてきた人間と自然との共生関係を想起させるとてもよい機会であると思います。田園住宅、第1期のお宅では2006年から羊を2頭飼い、その後2頭の子羊が生まれました。
現代人と小動物との共生はいかなるものかが、今後検証されるものと期待されます。

農的環境下でのワーク

農的環境下でのワーク

様々な農産物が生産可能な当別あるいは金沢の地での暮らしは、この地域の単一産業である農業のまっただ中に身を置くことになります。必然的に食べ物の素材には誰でも恵まれます。その素材を使って何か起業できないかと言う発想は誰しも少しは頭をかすめることです。
今まで、実現に至らないまでも田園住宅を検討してきた方の中には「そば屋」「カフェ」などの開業を志す方がおられました。地域の農業を食産業などのサービス業の側面から支援する・・そういった旧住民(農業)と新住民(サービス業)が連携をとって地域農業全体の底上げを図ることができればとても意義深いことであると思います。
一方、地域の産業と連携しないでも田園の中で仕事としての創作活動は大いにあり得ることです。
中国、南北朝時代に気品の高い詩をつくり、後に田園詩人といわれた陶淵明。19世紀にイギリスで活躍した文学者、バーナードショーは菜食主義者でありロンドン郊外の村に別荘を構え、小さな庵のような小屋にこもって執筆活動をしたとされています。
また「田園交響曲」を書いたベートーベンは森の散策を好み、しばしばウィーン近郊の保養地に赴き、一人静かに田園を散歩し、そこで木々のざわめきや鳥のさえずりに体を浸したそうです。
このように田園空間は人間の創造的な能力を引き出す環境を私たちに与えてくれます。
2006年に完成した第5期の「里山のアトリエ」では洋画家がこの地にすむことになりました。「田園文化を創造する」ことはこのプロジェクトの目的の1つです。この地にアトリエができて今後、地域の文化度がどう高まるのか?大変興味をそそられる取り組みが始まりました。

広い土地の教育効果

広い土地の教育効果

●土地の価値は様々な要素で決められます。住宅用地を選ぶ基準について考えてみましょう。まず立地です。
住宅用地を選ぶ時の最大決定要因の一つは職場との関連、つまり通勤のしやすさではないでしょうか?生活の基本である仕事をする上で通勤時間は重要な要素です。ですから交通の便はとても大事なことです。
しかしながら・・・。果たして交通の便のよいところが生活のしやすさに直結するでしょうか?暮らし自体を楽しめる楽しめる暮らしというのはどんな暮らしでしょうか?毎日、目にする窓からの景色が美しいとか、広々とした空から降り注ぐ陽光が気持ちよいとか、小鳥のさえずりや四季の変化が感じられる庭や周辺環境があるという事が楽しめる生活を実現するための重要なウェイトを占めるのではないでしょうか?退職後の居住条件が仕事中心でなくてもよくなった時、本当に今暮らしている場所は暮らしの場として最適なのでしょうか?
一方、仕事=収入を人生の価値として最重要視しない若い夫婦にとって、子育て環境が重要な居住地決定要因になります。子育て環境がどうあるべきかを真剣に考え、子供を自然豊かな状態に置くことによって何らかの教育的効果があるだろうと考える夫婦にとって、土地を見る視点は大きく変わると思います。
当別田園住宅には近頃若い世帯、これから子供を持とうと考えている夫婦が興味を持って訪ねてきます。これから土地を持とう、土地選びから始めて家を建てようという多くの人にもっと多様な視点で土地を選んでほしいし、既存の考え方に流されず何が大切なのかという本質的な土地選びをおすすめしたいと考えます。
土地の価値の中に土地の広さがあります。基本的に空間というのは広い方が価値があります。都会の10坪も田舎の10坪も大きさは同じです。土地の農的生産能力も都会と田舎では変わりません。土地が広いことは絶対的な価値があります。
●次に土地の価値の本質を考えてみましょう。
土地はいろんな使い方ができます。遊び場にもできるし商売もできる、畑もできるし芝生も貼れる。土地は人間のありとあらゆる要望に応えることができる人生のキャンバスです。放っておいても文句は言わないし、何十年も放っておけば林になるでしょう。広い土地に住む人にはその面積に見合う可能性が与えられ、無言の最高教育を受けていることになると思います。
当別田園住宅の敷地の広さは平均600坪以上となっております。その中に森林を含む場合もありますし、全部平らな土地の方もおります。皆さん見事に土地を活かしていますし、これからもその土地を更にどう活かしていこうかという夢を持っています。

良き隣人関係

良き隣人関係

土地選びは隣人選びとよく言われます。
雪処理を巡るトラブルなど悪い意味で隣人選びは気をつけなくてはという意味も込められていますが、当別田園住宅では今のところ気が合う、よき隣人関係を築いている仲間が集まっているという状態です。それは基本的に田舎暮らしが好きという趣味が一致しているということによります。除雪の問題や虫やネズミに対する共通の問題意識、薪集めや畑起こしなどの共同作業で連帯意識が高まっているようです。
勿論、都会の中でも町内会という隣人組織がありますが、仲のよい町内会、全く疎遠な町内会などいろいろあります。 当別田園住宅プロジェクトでははじめからよき隣人関係を築こうという目的意識があり、その目的意識がうまく継続されています。
また、土地選びや建物設計、土地利用に関してコーポラティブ方式を参考にしており、その手法として原則、建てる前からお互い顔見知りになる機会を設けています。
年2回ほど行われる住人集会にはこれから移住を検討し始める方も参加しています。最近は住人の皆さんが一度に会すると社風や校風に近い一種独特な「場」の雰囲気が漂います。もしかしたらこれが後々に住民文化や地域伝統を形成する初期段階ではないかと思います。その「場」の雰囲気は排他的な印象は全くせず、よそ者に対してフレンドリーな寛容性のある雰囲気であります。
住民の一部に共通な意識としてエコロジーな暮らしへの関心があります。たとえば下水処理に関しては現在、合併浄化槽を使っていますが、浄化処理後であっても水は近くの側溝に放流となります。蛍もいる側溝ですのでなるべくなら汚染させたくないという気持ちで石けんや洗剤に関していろいろと環境負荷のない種類を吟味して使用している方が多いようです。

子育てと自然環境

子育てと自然環境

子供に対する自然の作用について学問的にどのくらい解明されているかわかりませんが、当別田園住宅の住人の一部に支持されている子育て感があります。
第4期にエコロジストの家があります。そのエコロジストの考え方の基本はレイチェルカーソンの「センスオブワンダー」つまり感性教育です。自然の細やかな変化や動きを感じ取る感性は大人になってとても大切な能力で、その能力を自然の中で子供時代から育てていこうという考え方です。
この感性はもともと日本人的な「わび」「さび」の精神につながります。虫の声が「音」にしか聞こえないということでなく、その声から風情や情緒的なイメージが沸き上がる感性をもっと意識的に持とうではないかといった考え方です。このような考え方を支持している子育て世代が田園住宅には数件見受けられます。
一方、「自然の中での子育て派」に通じる思いには、大人になっても自分の生まれ育った環境に対して「ふるさと」のイメージを持ってもらいたいという大人側からの一方的で少々、ノスタルジックな思い入れがあります。いつか自分の子供が大人になった時に「自分の子供の頃は裏山でトンボを捕ったなぁ」とか、「あの夜は星がきれいだったなぁ」と言う原体験を持って強く生きてほしいという親心があると思います。
当別田園住宅は小・中学校からは5~10㎞程度離れていて通学を考えれば圧倒的な不自由な側面があります。また、通学以外にも最近の子供達は塾や習いもの、クラブ活動など多様な活動をしています。その送り迎えでは親の負担はずいぶんあります。
家を建てる場所選びの条件として近くに同世帯の子供がたくさんいるか?という条件があります。もともと人口の少ない金沢地区では同世代の子供は少なく、もっと同じ子育て世帯を増やしてほしいという意見が多く出されております。
そんなハンディさえもいつか「ふるさと意識」につながってくれれば・・現在いる子供達が将来どんな大人になっていくのかがとても楽しみです。育ってきた環境がきっと彼らによい影響を与えてくれるであろう、いつか彼らが大人になった時に彼ら自身の口から子供時代の感想を聞ける日が楽しみです。

景観のある暮らし

景観のある暮らし

近年、ちまたに「景観を大切に!」という言葉があふれている割にはその意識が社会に広く浸透はしていないようです。もともと日本人は企業や組織の中では集団意識は強いが、個として公のために一肌脱ごうという公共精神は乏しいようです。 景観問題はまさに公共問題の典型であると思います。また、景観が価値であるという考え方も乏しいようです。
例えば家を建てる時にどんな外壁材を選ぶかは金を出す本人が決めて当たり前になっていると思います。自分の金だから自分がどう使おうと勝手だろう、人の金だから他人は口出してはいけないという考えは戦後の経済至上主義の悪い側面であります。自分たちは観光地に行き、昔ながらの木造平屋の整然とした伝統的な歴史の町並みにあこがれながら、それを自分たちの住んでいる町では実践しないというのが実情です。
最近、分譲されている大型宅地の家々を見ると相変わらず、ヨーロピアンあり近代和風あり、ログハウスあり、三角屋根ありスノーダクトの四角い屋根ありということで、せっかく新しく造る町でありながらその有様はまるでチグハグです。空間の無駄遣いといっても過言ではありません。
果たして誰が景観問題を解決できるのでしょうか?北海道に対する外からのイメージを考えてみましょう。
北海道は広い、スケールが大きい、道路がまっすぐだ、手つかずの自然がある、空気がきれいだ、などです。しかし、では北海道の景色に見合った建物とはどうあるべきか?という検証はあまりなされてこなかった。
北海道的な自然を背景にした美しい町並みのあり方とは・・・。
当別町のスウェーデンヒルズは北海道的な自然を活かした町並みへのパイオニア的取り組みです。当別田園住宅には北海道らしい町並みを実現するという一つの目的があります。金沢地区にはまさに北海道を象徴する景観素材がそろっています。この場所でそれぞれの家々の個性を大切にしながら、シルバー色の三角屋根というデザイン統一をはかり、自然と調和した町並みを作ろうとしています。
当別田園住宅の町並みは国道275線から遠くに見ることができますが、その景観は見る人の目を楽しませていると思います。

里山の活用

里山の活用

北海道は歴史の浅さ、寒さや雪の多さもあってもともと里山文化がない地域です。しかしながら北海道の里山には様々な可能性があります。まず、森林の効用。
昨年来、石油の高騰が続いておりますが、石油がストップした時にどうやって暖をとるのか?北海道の人間にとっては切実な問題です。
当別田園住宅ではほとんどの家で飾りでなく実用として薪ストーブをたいています。暖房手段が薪ストーブだけの住宅もあります。これはひとえに住宅の断熱性能の向上が背景にあり、薪ストーブ一台の熱を逃がさないような高性能断熱の家造りが可能になっていると言うことです。ですから敷地に森林をお持ちの住人にとって薪ストーブと裏山の木があれば万が一の場合でも大丈夫!という安心感があると思います。実際、2005年の冬は灯油価格が高騰しましたが、薪ストーブを多く利用している家庭ではその影響が少なくすんだと伺っております。
里山の効用の一つに生物多様性の考え方があります。
奥深い森林地帯では動植物は野生に近い状態で生息していますが、それ以外ではほとんどの動植物が人間と何らかの影響をしあって生きています。里山は野生世界と人間社会の接点のゾーンとなり、そこには人間と自然の共同作業によって生まれる固有の生態系が存在します。本州では農村の荒廃、耕作放棄農地の増加によって里山が荒れていると聞きますが、北海道では今まで手つかずな分だけ里山が発展する可能性があると思います。